姉妹|ぬくもり3-27

 たかが絵ではないか。渚はそう考えていた。しかも、障害者の描くものなど、話題性以外に、わざわざ菊川由莉に依頼した意味が分からない。遠縁の知り合いと言うが、地元にもそれなりの画家がいるだろう。三食付きで毎日温泉に浸かれるなら、材料費程度で構わないと引き受けたことも、如何にも売れない画家を思わせていた。その上、普段の会話が怪し気なのだ。きっと姉は騙されている。何か別に狙いがあるのかもしれない。アシス…

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