複製|ぬくもり3-29

 たらふく食った年配の守衛は、朝が早いからと独りで先に帰っていった。年増の事務員だけが、島のカウンターで手酌の酒を飲んでいるのだ。あれから2時間近くが経過している。今頃は薬の効果が完全に切れているだろう。何も言ってこないということは、相応に因果を含めて、社長の海野が上手に扱っているはずだった。相手の女将も馬鹿ではないのだ。不本意とは言え、彼に抱かれたことが実は幸運かもしれないと気付くだろう。した…

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