ドリブル|ぬくもり3-32

 後の後悔、先に立たずとは言い得て妙だ。正美は半ば自虐的に、今の自分をそう断じていた。いけないことだと思いつつも、彼のスマホを、こっそり覗き見してしまったのだ。小紅螺と言う女性とのメールその他が全く見当たらなかった。あまりに不自然ではないか。旅行の幹事を、二人で任されたと聞いている。今は頻繁にやり取りしているはずだった。自分にこうして見られることも、ある程度予測していたに違いない。互いが、まだ互…

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