御一行様|ぬくもり3-34

 何かに取り憑かれたような画伯の閃きと創作意慾に、ある決意を胸に秘めた渚が、片時も傍を離れず付きっ切りでアシストを続けていた。どうしても、自らの頭に浮かんだ白い竜の姿を描きたい。こちらも殆どボランティアで、沖むらの中広間(チュウヒロマ)の舞台前に下絵を広げていた。菊川由莉がこの白竜浜を訪れてからのわずかな時間に、見目麗しい美人若女将と妹は、彼女の目からも明らかに分かるほど大きな変貌を遂げていた。…

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