分身|ぬくもり3-38

 鬼ヶ島に呼び出されたのは、木村碧の取り調べに立ち会った年配の刑事であった。ずらりと組員が囲んだソファで、須藤真一が、乱れた姿態の麗奈を執拗に弄んでいた。すでに薬漬けにされ朦朧としている。それが山本茜の祖父であると、彼女はもう認識できなかった。 「茜は!」「茜は無事なのか!」 何年も前から、金で買われていた。警察内部の情報を漏洩させていたのだ。 「ああ。今のところな。」 「会わせろ!」「…

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