動画|ぬくもり2-28
診察室から出てきた真帆は、待合にいる義母に微笑んだ。
「順調だそうです。」
千穂も、やさしくいたわるように彼女を迎え、安心した顔で微笑んで見せたのだ。
「バッグは、私が持つわ。ゆっくり歩きなさい。」
「はい。ありがとう。」
誰の目にも、仲の良い母と娘に見えていた。二人は、マタニティークリニックを出て、出産用品やベビー用品を取り扱う専門店へと向かったのである。その間も、千穂は細心の注意を払って、自ら店員にあれこれと尋ねながら、当面の真帆に必要な物を揃えてくれた。それ..